2007年 05月 15日
洗礼と堅信
洗礼の秘跡典礼の中で、聖香油の塗油が行われます。
これは、洗礼を受けた人が、「油注がれた者」であるキリストの体に結ばれて「油注がれた」者になったことを表しています。
洗礼に続いて行われる堅信は、西方教会では司教が行う聖香油の塗油で、洗礼のいわば「確認」とも言えるものです。
司教の姿は、堅信を受けた者が教会のメンバーであること、具体的には自分の属する小教区が教区に結ばれ、教区を通して世界に広がる全教会と結ばれていることを目に見えるかたちにしています。
キリスト信者は、信じるすべての人とともにキリストの体に結ばれているのです。
聖香油の塗油は聖霊の注ぎを表すものです。
これは生涯に一度の出来事として神さまからの特別の働きかけがあるときに用いられます。
ですから洗礼や堅信は繰り返すことができませんし、取り消すこともありません。
聖香油を塗油された者は、言葉と行いで、神さまからの特別の働きかけのしるしとなるように励まされています。
こうして、人は少しずつ、聖霊のペルソナの見える姿になっていくのかもしれません。
by nagasakitenrei
| 2007-05-15 20:40
| 入信の秘跡