見えないものの姿を求めて
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生け花による典礼表現

前教皇ヨハネ・パウロ2世は、典礼憲章発布25周年の記念文書の中で「ほとんど全ての被造物は、典礼の中で創造主へのささげものとしての地位をもっており、祭儀の尊厳と美しさに貢献する」と教え、パン・ぶどう酒・香などとともに花を挙げています 。「生け花による典礼表現」は、花を通しての典礼奉仕を目指したもので、「祭儀の尊厳と美しさ」によりよく貢献するための試みです。
今から25年ほど前、日本の生け花がヨーロッパのキリスト教典礼と結ばれて「典礼と生け花」という運動が始まりました。色・形・数などに配慮し、聖書を黙想して祈りへ導く花を生けるこの運動は日本にも紹介され、勉強会も開かれています 。聖書の朗読と黙想からテーマを探し、形にします。
f0136327_1122313.jpg典礼奉仕としてどのように花を生ければよいのか、細かい規定はありません。ミサの総則では、祭壇に花を飾る節度と時期に触れているだけです(※1) 。典礼は、キリストの体である教会が神を称え、人間を神に近づける業です。ですから、典礼暦に配慮し聖書を黙想して、花そのものの持つ神を称える力、見る者を創造主に向かわせる力に信頼して生ける、と考えればよいのです。これが「生け花による典礼表現」です 。華道の伝統を持つ日本は大きな可能性を持っているといえるでしょう。
 どの花をどう生けるかが、他の花や器との関係で決まってくるように、典礼空間全体の中に生け花がどう位置づけられるか、祭壇・聖櫃・朗読台・復活のろうそく・聖母像など、花をささげる対象・場所・背景・高さ・色への配慮も大切になります。

(写真:ジャンヌ・エマール『花と典礼』より「結婚式」。二つの花器による作品)


(※1)「祭壇の装飾に関しては節度を守らねばならない。待降節には、この季節の特徴にふさわしい節度をもって、祭壇を花で飾ることができる。ただし、主の誕生の満ちあふれる喜びを先取りしないようにする。四旬節には、祭壇を花で飾ることは禁じられる。ただし、四旬節第4主日(レターレの主日)と祭日と祝日は例外である。花による装飾は常に節度を守らねばならない。そして、祭壇の上面に置くよりも、むしろ祭壇の周りに置くようにする。」ローマ・ミサ典礼書の総則(第3版・暫定訳)305番。
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by nagasakitenrei | 2007-08-25 11:17 | ご参考
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