典礼の主体

司祭がいなければ典礼行為の多くは執り行うことができません。しかし、典礼行為は司祭だけのものではもちろんありません。典礼行為は教会のものです。それは何よりキリストの体である教会のものなのです。典礼の主体はキリストであるということです。
キリストの典礼はこの世の教会に生きる者だけでなく、天上の教会、諸聖人の集いを含みます。キリストの体である教会とは天地を超えた信じる者の集いなのです。ミサの式文で、聖母マリアや諸聖人の名を呼び、感謝の賛歌の前に天上の歌声を思い起こすのはこのためです。
典礼の中でキリストの体のメンバーに求められるのは、各自が自分に委ねられた任務を過不足なく果たすことです。地上で、司教は司教として、司祭は司祭として、助祭は助祭として、侍者は侍者として、朗読者は朗読者として、聖歌隊は聖歌隊として、オルガニストはオルガニストとして、香部屋係は香部屋係として、など、それぞれの任務に応じて典礼に行動的に参加します。個別の任務はもちろんのこと、会衆は会衆として典礼に参加します。「主はみなさんとともに」という招きの言葉に答えること、「アーメン」と祈りを結ぶこと、このようなひとつひとつが行動的参加につながっています。そして、目には見えなくても、そこに天上の教会のメンバーも参加しているのです。
こうして、キリストの典礼が天地を結んで祝われていきます。
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by nagasakitenrei | 2007-04-20 09:33 | 典礼と秘跡