長崎教区典礼委員会 ngstenrei.exblog.jp

見えないかたの姿を求めて


by nagasakitenrei

復活節と聖母月

聖母月は代表的な聖母信心の一つです。世界では、南半球の一部を除いて、五月を聖母月とするところが多いようです。この期間、小教区や家庭をはじめ、カトリック学校や保育園などでもマリアさまに対する信心が盛んに行われることでしょう。

五月はまた復活節でもあります。キリスト教信仰の原点はいつもキリストの復活にあります。そのため『民間信心と典礼に関する指針』は、聖母月の信心が復活節の典礼と調和したものであるように教えています。聖母はキリストの母として敬愛される方なので、キリストの受難と復活の出来事の中で聖母を記念することが大切だからです。

復活節と聖母月_f0136327_14531059.jpg復活節の精神と聖母月を調和させる提案として『指針』は、たとえば、ヨハネとともに十字架の下に立つ聖母や、聖霊降臨のとき弟子たちとともに祈っておられた聖母に注目することを勧めています。ミサの中で、キリストが聖母を「あなたの母です」と言いながらわたしたちに与えておられること、あるいは聖霊を待つ一同ととも聖母が祈っておられることを思うなら、五月は典礼暦の精神と聖母月の伝統に満ちた豊かな時となるのです。
by nagasakitenrei | 2007-05-01 14:50 | 典礼と時間