多様な典礼伝統

キリスト教が伝わっていく歴史の中で、典礼の表現は多様な伝統を持つようになりました。はじめに日本にキリスト教を伝えたのはローマ・カトリック教会の宣教師でしたし、明治期のカトリック宣教師もローマ典礼に属する人たちでしたから、日本のカトリック教会はローマ・カトリック典礼の教会として現在にいたっています。歴史的な事情もあって、西方典礼と呼ばれる典礼の中で、世界でもっとも一般的なカトリック典礼です。(東西の呼称はかつてのローマ帝国の領域に由来するもののようです)

f0136327_1012516.jpg一方、イコンや香を多用し荘厳な儀式のイメージのあるキリスト教典礼は東方典礼と呼ばれ、ギリシアやロシアをはじめ、中東地域で発展しています。その東方典礼の教会の中でカトリック教会に属する教会を東方カトリック教会といい、ローマ・カトリック教会と典礼形態は違いますが、同じカトリック教会のメンバーです。
このような典礼の多様性は、唯一のキリストの救いの出来事を、長い長い時間をかけて様々な文化の中で表現してきた結果です。今から1000年ほど後の時代には、アジアやアフリカの典礼伝統も見られることでしょう。
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by nagasakitenrei | 2007-05-04 10:01 | 典礼と秘跡