2007年 05月 26日
エウカリスチアの内容
聖パウロの時代の「パンを裂く」式、あるいは迫害下のカタコンベの「主の晩餐」がどのように行われていたのか、正確に知ることはできません。
現在の東方典礼と西方典礼を見ても、エウカリスチアが時代と場所で様々な表現をとったことは容易に想像できます。
それでもエウカリスチアには初めから今にいたるまで変わらない基本的な構造があることも事実です。
2世紀の著者であるユスチノは、
- キリスト信者が日曜日に集まること
- 聖書が朗読されること
- 司式者が勧めの言葉(現在の説教にあたる)を述べること
- さまざまな意向で祈り(同じく共同祈願にあたる)が捧げられること
- 必要のために献金が集められること
- 司式者が代表して感謝の祈り(現在の奉献文)をささげること
- 主の晩餐に与ること(聖体拝領)
どのように表現が変化するとしても、聖書の言葉とキリストの体と血であるパンとぶどう酒をもって、すべての人の救いをもたらすキリストの過越を記念すること、それがどの時代にも続けられてきたエウカリスチアなのです。
by nagasakitenrei
| 2007-05-26 11:50
| エウカリスチア