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聖アンデレ使徒
(フランス/オータン市ロラン美術館)
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by nagasakitenrei | 2007-11-29 16:50 | 画像

降誕祭夜半のミサの工夫

 降誕祭は典礼暦年の二つの柱のひとつであり、神のみことばの受肉の神秘を祝います。そこで、ミサはできるだけ盛儀となるよう準備します。具体的な準備として、祭壇上のロウソクの数(※1) 、司祭の祭服(※2) 、朗読に用いる聖書(※3) 、祭器具、香 、花(※4) などに配慮します。

1.ミサの前の祭儀あるいはクリスマスの賛歌
ミサの前に聖歌や朗読を交えてクリスマスに関する祭儀を行うこともできます 。たとえば、①聖歌、②クリスマスに関する聖書物語あるいは民話の朗読、③お話、④自由なことばでの祈り、⑤結びの聖歌、という構成が考えられます。②の朗読に代えて聖劇を行うのも一案です。この場合は、劇だけが完結するのではなく、幕間の談笑や終わりの拍手・出演者紹介などを避けて、全体を祭儀として行うことが大切です。いずれも、祭儀の結びの聖歌がそのままミサの入祭の聖歌になるよう工夫すると全体が整います。
ミサの前に特に祭儀を行わない場合、賛美の祈りとしてクリスマスの賛歌を聖歌隊が歌うこともできます。これは歌の練習ではなく、ミサへ向けて始められる聖歌による賛美ですから、祈りとして構成を整えることが大切です。曲目はミサで用いるものとは別の聖歌を準備するほうがよいでしょう。この賛歌の間に、ゆるしの秘跡を行うこともできます。なお、賛歌とミサを続けて行う場合は、必要なお知らせなどは賛歌の前に済ませ、間に入らないように配慮します。

2.ミサの前に行う幼子イエスの御像の安置式
馬小屋は降誕祭の民間信心の代表的なものの一つです。飾る場所についての規定は特にありませんが、極端に小さいチャペルなどで他に場所がない場合を除き、祭壇の真下や真正面は避けます。馬小屋が信心であるのに対して、祭壇はそのものが典礼でキリストの現存を表すものだからです。f0136327_20353899.jpg
馬小屋が屋外など内陣以外の場所にある場合の御像の安置式はたとえば次のように行うことができます 。①聖歌と共に御子様の像を抱いた司式者と奉仕者が馬小屋に行列して向かう。②ひざまずいて御子様を安置し献香する 。適当であれば馬小屋の祝福を行う。③入祭の歌が始まり、祭壇に向かって行列する。
馬小屋が内陣の脇にある場合は次のように行います。①入祭の歌と共に司式者は御子様を抱いて奉仕者と共に入堂する。②祭壇に向かう前に馬小屋に御子様を安置する。③祭壇へ向かって行列する。
いずれの場合も、祭壇の表敬の前に安置式が行われる形になります。

3..栄光の賛歌(グロリア)
古代教会から伝わる栄光の賛歌は、もとは聖務日課の賛歌でした。やがて教皇の降誕祭夜半ミサのための賛歌として用いられるようになり、主日や祝日にも歌われる賛歌として広まっていきました。「天のいと高きところには神に栄光、地には善意の人に平和あれ。」とは、ルカ福音書が伝える、天使たちが羊飼いに現れて歌った賛歌のことばです。一般に司式司祭が初めを歌いますが、他の先唱者や聖歌隊が歌い始めることもできます 。そこで待降節の間控えていたこの賛歌を、天使たちの賛歌に合わせて聖堂の楽廊から子ども聖歌隊の先唱で歌い始める、といった工夫ができます。なお、このとき教会の鐘を鳴らす規定は特にありません。

4.信仰宣言
教会は降誕祭のミサ でニケア・コンスタンチノープル信条を唱えるとき、「聖霊によって、おとめマリアよりからだを受け、人となられました」の部分 でひざまずく(日本では手を合わせて深く礼をする)ように求めています 。同様に、使徒信条を唱えるときは「おとめマリアから生まれ」の部分で手を合わせて深く礼をします。この動作によって、この日、神が人となられた神秘を深い感謝と賛美の心をもって祝うことを表します。短い言葉ですが、合掌し、心を込めて頭を下げ、ゆっくりと唱えるようにします。

5.共同祈願
降誕祭は世界を救う方の誕生を祝う日です。そのため、共同祈願では特に世界のために心を配り、祈ります(地球全体を宇宙から眺めているかのような視点での祈りです)。ミサの参列者に外国の方々がおられるなら、その方々のことばで一つの祈りの意向をささげることで、世界のための祈りの眼に見えるしるしになるでしょう。

6.奉納
降誕祭の精神の一つは「連帯」です 。神が人になり、わたしたち人間との連帯を示されたからです。そこで降誕祭ミサの奉納では、わたしたちが連帯する方々のことを特別に思い出し、そのためのささげものを用意します。具体的には、衣食住や自由・尊厳を欠いている方々に提供するために、献金や生活用品をささげます。子どもたちにも、クリスマスを祝うことのできない世界の仲間のことを伝え、連帯の気持ちでささげものを用意するよう促すことは降誕祭の精神を祝う機会となります。

7.幼子イエスの表敬
降誕祭のミサの終わりに、幼子イエスを馬小屋に訪ねるよう案内してもよいでしょう。特にミサの前に安置式を行った場合は、帰途につくミサの参列者が馬小屋を訪れる最初の機会となります。家族やグループで、また個人的に表敬します。この間、聖歌隊や一同が聖歌を歌うこともできます 。(※5)

※1.『ローマ・ミサ典礼書の総則(暫定版)』は「・・・すべての祭儀において少なくとも2本、あるいは4本もしくは6本、とりわけ主日のミサや守るべき祝日の場合、またはその教区の司教が司式する場合には7本、火をともしたろうそくを立てるものとする」(117番)と指示しています。なお、「待降節の環」の4本のロウソクは信心として点すものですから、ミサのロウソクとは区別します。
※2.「ミサ、およびミサと直接結びついている他の儀式の際の司式司祭の本来の服装は、他の注記がないかぎり、アルバとストラの上に着用するカズラ、すなわちプラネタである。」(同『総則』337番)。
※3.「典礼書、とりわけ朗読福音書と朗読聖書は神のことばを告げるために定められ、そのため特別の尊敬を受けるものであり、典礼行為において天上のものの真のしるしであり象徴であるよう、またそれゆえ品格、装飾、美しさによって特徴づけられるよう、特別な方法で配慮しなければならない。」(同『総則』349番)。
 「祭儀で用いられる朗読聖書は、神のことばの尊厳のゆえに、司牧的な他の補助資料、たとえば朗読の準備や個人的な黙想のために作られた信者用の印刷物などで代用することがあってはならない。」(『朗読聖書の緒言』37番)
※4. 降誕祭の喜びをはっきり表現するために、待降節には花を控え目にすることがふさわしいとされています。(『総則』305番参照)
※5.たとえばカトリック聖歌「来たれ友よ」「アデステ・フィデレス」、典礼聖歌「友よ聞こう」など。共に祈る場合は、たとえばロザリオの「喜びの神秘」の第三の黙想を一連唱える。長崎教区祈祷書「幼きイエズスを訪い奉るときの祈り」などを用いることもできます。
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by nagasakitenrei | 2007-11-29 11:25 | ご参考

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聖セシリア(作者不詳)。音楽家の保護の聖人。
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by nagasakitenrei | 2007-11-21 23:57 | 画像

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『ヤコブの原福音書』と呼ばれる聖書外伝承にはマリアの幼年物語が記されている。両親ヨアキムとアンナは3歳になったマリアを神に奉献するために神殿に連れていったという。大祭司ザカリアに引き取られたマリアは12年の間、神殿の至聖所で大祭司から教育を受けたとされる。

写真:ローマ/ジェズ教会 「聖マリアの奉献」(部分)
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by nagasakitenrei | 2007-11-14 09:15 | 画像

f0136327_21102113.jpg16世紀イタリアで活躍した司教。神学生の保護の聖人。
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by nagasakitenrei | 2007-11-03 21:11 | 画像