長崎教区典礼委員会 ngstenrei.exblog.jp

<   2018年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

日時:2018年10月8日(月・祝)10:30~15:00(受付9:30~/12:15~13:00昼食休憩)

講師:石井祥裕 氏(日本カトリック典礼委員会委員/「聖書と典礼」編集長)

会場:カトリックセンター2F ホール(長崎市上野町)

参加費:1名500円(当日受付払い)

申し込み:9月23日(日)までに所属(教会/修道院)、氏名、連絡先を下記まで書面(FAX可)にてお知らせください。

申し込み:公開典礼講座事務局(FAX 095-841-7732)

問合せ:カトリック稲佐教会・下山神父(Tel.095-861-0747)

主催/長崎教区典礼委員会
   

by nagasakitenrei | 2018-09-19 16:33 | お知らせ

聖布

祭壇を覆う白布(祭壇布)以外にミサで用いられる白布には主に三つがあります。聖体の敷布であるコルポラーレ、聖体の触れたものの清浄布であるプリフィカトリウム、司式司祭が洗った手を拭くマヌテルギウムです。
コルポラーレは正方形をしたものが一般的です。しっかり糊付けされていることが多く、上下に三折り、左右に三折りにしたものを広げて用います。大きさには決まりがありませんが、規模の大きなミサなどでたくさんの聖体器を祭壇上に載せるときには、十分な大きさのものか複数を準備します。聖体のかけらやしずくを受けとめる役割があり、聖体を置く場所には必ず敷くようになっています。ミサの感謝の典礼でカリスやパテナ、チボリウムの下に敷くだけでなく、聖櫃の中や聖体賛美式の顕示台の下、聖体器のすすぎを行う祭器卓、病者訪問時に聖体を仮置きする場所などにも敷きます。ミサの度に取り換える必要はありません。ちなみに、カリスの上に置く四角い板はパラと呼びます。
プリフィカトリウムは吸水性のよいやわらかな布で、長方形をしています。中央に十字のしるしが付けられていることが多いようです。縦長に見て左右に三折り、上下に二つ折りにします。聖体拝領で聖体が触れた唇やカリスの縁をぬぐったり、聖体器のすすぎの後で、パテナやカリスをぬぐったりします。ミサの準備の際には、カリスの上に載せ、その上にパテナを載せて祭器卓に置くのが一般的のようです。聖体に触れ、すすぎの水も吸いますので、ミサの度に交換するのがよいでしょう。特に、ミサで赤いぶどう酒を用いる場合はあまり時間をおかずに洗うとよいでしょう。共同司式のミサでも司祭の人数分準備する必要はありませんが、カリスを複数用いる場合はカリスと同じ数が準備してあるとよいでしょう。
マヌテルギウムは手拭きです。吸水性のよい、十分な大きさの布を用います。プリフィカトリウムと区別するために、布の端に十字のしるしが付けられていることが多いようです。準備の際は手を洗う水と組にしておきます。
聖体に触れた布を洗うときには、まず水ですすぎ、その水は粗末にしないようにサクラリウム(自然浸透する専用の流し)などに流します。
(『家庭の友』14年1月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-19 16:33 | エウカリスチア

信仰と秘跡

一言で表現すると、秘跡は「見えない恵みを与える見えるしるし」ですから、見えるしるしによって見えない恵みが確かに与えられたことを信じる信仰が必要です。洗礼は「信じます」という宣言に基づいて授けられますし、洗礼以外の秘跡が洗礼を受けていることを前提にするのは、神さまだけがご存知の一人ひとりの信仰について、教会は洗礼を受けているということによってしか知りえないからです。
他の諸秘跡同様、聖体も信仰の秘跡です。奉仕者(司教や司祭)がどのような人物かにかかわらずミサが確かに恵みの場となるのは、それがキリストによって行われるからです。とくに、聖体においては、秘跡の執行者としてだけでなく、パンとぶどう酒の姿でキリストが、真に、現実に、現存されます。ミサの前まで香部屋にしまわれていた薄いパンとぶどう酒が、ミサの中で聖別されるとキリストのからだと血になるのです。聖別の直後に深く礼をして礼拝するのはそのためです。この単純で不思議な出来事を前に、司祭は「信仰の神秘」と宣言するのです。
聖体の聖別は司教・司祭の奉仕を通して聖霊の力によって行われ、一度聖別されたパンとぶどう酒は、パンとぶどう酒であり続ける限り、つまり腐敗したり酸化したりして別のものに変わらない限り、キリストの体と血であり続けます。そこに信仰者が誰もいなくなっても聖体であり続けます。だからこそ、カトリックではミサの後に残った聖体を聖櫃に納め、キリストの現存のしるしに聖体ランプを点し、ミサ以外の時でもキリストの体として礼拝し、訪問し、拝領するのです。2世紀の教会の生活について記録した聖ユスチノも、聖別されたパンとぶどう酒は「感謝されたもの」と呼ばれ、ミサに参加できなかった病人などに、ミサの後に届けると書いています。
(『家庭の友』16年3月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 17:44 | 典礼と秘跡

祭壇布

2015年6月15日発行の『新しい「ローマ・ミサ典礼書の総則」に基づく変更箇所』(日本カトリック司教協議会)には、「祭壇を覆う祭壇布は白色を用います」(11頁)と記されています。これは「ローマ・ミサ典礼書の総則」の「祭壇は少なくとも一枚の白い色の祭壇布で覆われる」(117番)、「主の記念祭儀に対する尊敬、ならびに、主の御からだと御血が授けられるうたげに対する尊敬を表すために、ミサが執り行われる祭壇上には少なくとも一枚の白い色の祭壇布を敷く。その形、大きさ、および装飾に関しては、祭壇そのものの構造に調和させる」(304番)という指示に基づいています。したがって、ミサの祭壇布は白色と定められていることになります。材質については指示がなく、ミサが行われていない祭壇についての定めも特にありません。
第二バチカン公会議による典礼刷新の前には、祭壇布は亜麻布を用いるとされていました。これは、アリマタヤのヨセフが息を引き取ったイエスの体を十字架から降ろして包んだ亜麻布(ルカ23・53参照)を想起させるものだったようです。枚数は時代によって一定しなかったものの、通常3枚で、一番上のものは端が床まで垂れる長さがあり、前面をレースや刺繍で装飾するのが一般的でした。黙示録に登場する「人の子のような方」が着ていた「足まで届く衣」(黙示録1・13参照)を表すという説明もみられました。
昔も今も、教会は祭壇がキリストご自身を表すシンボルであると理解しています。典礼暦年の中で祭壇布を意識するのは聖なる過越の三日間でしょう。主の晩餐のミサの結びに聖体が安置所に運ばれた後、祭壇布が取り除かれ、祭壇は裸にされます。キリストの受難を象徴するしるしです。主の受難の祭儀では聖体拝領を行う交わりの儀の際に一時的に祭壇布が敷かれますが、その後ふたたび祭壇は裸にされ、復活徹夜祭を準備する直前まで祭壇布も除かれたままです。このように考えると、祭壇布は復活のキリストのからだの現存を示すしるしといえるかもしれません。祭壇布というしるしを通して、ミサのたびにわたしたちの目の前で現実になっているキリストの救いのわざに触れていただけるよう努めたいものです。
(『家庭の友』16年9月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 17:38 | 典礼と空間

奉納行列で運ぶもの

『ローマ・ミサ典礼書の総則』には次のような記述があります。「…キリストが手に取られたもの、すなわちパンと、ぶどう酒と水が供えものの準備として祭壇に運ばれる…」(72番)。「…信者がパンとぶどう酒を奉納することは、ほむべきことである。…今は昔のように、信者が典礼のためのパンとぶどう酒を自分の家から持って来ないとしても、この儀式は霊的な効力と意味を保っている。貧しい人のため、また教会のために信者が持ってくるか、あるいは教会堂内で集めるかした献金または他のささげものも奉納される」(73番)。「…次のものを準備する。…祭器卓に…司式する司祭と助祭と奉仕者と会衆の拝領のためのパン、ぶどう酒と水の入った小びん(ただし、これらすべてが奉納行列で信者によって運ばれない場合)、…」(118番)。「信者が、感謝の祭儀のためのパンとぶどう酒、あるいは、教会の維持と貧しい人々を助けるための他のささげものを奉納することによって参加を表すことが望ましい。信者のささげものは、祭壇奉仕者あるいは他の奉仕者の助けを得て司祭が受け取る。…司式者はパンとぶどう酒を祭壇の上に置くが、他のささげものは別の適当なところに置く」(140番)。
これを読むと、奉納行列の際には「パン」、「ぶどう酒と水」、「教会のための献金やささげもの」、「貧しい人のための献金やささげもの」を運ぶことがわかります。また、「パンとぶどう酒」と「献金」が同じ行列で運ばれることにも気が付きます。ロウソクが先導するのか、花を運んでもいいのか、などについては特に指示はありません。教区によっても小教区によっても、責任者の指示や習慣があると思いますので、「こうすべきである」という必要はありませんし、教皇フランシスコが指摘する「すべきイズム」(『福音の喜び』93~97参照)に気を付けることも大切です。それをわきまえた上で、典礼は見えないものを見えるしるしで表現するということを思い出して、いのちをささげるキリストに結ばれて自分をささげるしるし、教会を支える一員であるしるし、あるいは貧しい人とのわかちあいのしるしとして、奉納行列の際に運ぶものを選ぶことができるでしょう。
(『家庭の友』15年9月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 17:33 | エウカリスチア
ミサの典礼で指示されている「あいさつ」とは、「おはようございます」、「ようこそ教会へ」といったいわば日常のあいさつのことではありません。「主はみなさんとともに(主はあなたがたとともに)」――「また司祭とともに(また、あなたの霊とともに)」という司式者と会衆の対話句のことをいいます。
司式者のあいさつは聖書に由来する古いことばで、主の現存(神さまがそこにおられること)を表すものです。主の御使いのギデオンへのあいさつ「勇者よ、主はあなたと共におられます」(士師記6・12)や大天使ガブリエルのマリアへのあいさつ「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」はその典型です。さらに、司教が司式する場合の最初のあいさつ「平和がみなさんとともに(平和があなたがたとともに)は、ユダヤ人を恐れて戸に鍵をかけた部屋に集まった弟子たちに復活したキリストがかけたことば「あなたがたに平和があるように」(ヨハネ20・19、26)そのものです。
一方、会衆の返答のことばも聖書に由来しています。叙階の秘跡を受けた者が聖霊のたまものを受けた霊をもって奉仕にあたることを宣言するのです(一コリント2・10以下)。復活徹夜祭の「復活賛歌」で、司祭や助祭とともに歌うときでなければ対話句が省かれるのはこのためです。
このように、対話句はミサにおけるキリストの現存を表しています。「ローマ・ミサ典礼書の総則」は「…司祭は、集まった共同体にあいさつをして、主の現存を示す。このあいさつと会衆の応答は、ともに集まった教会の神秘を表す」(50番)と教えています。以前のミサでは公式祈願の前にも対話句がありました。現在のミサの「開祭」、「ことばの典礼」、「感謝の典礼」、「閉祭」のそれぞれ大切な部分に対話句があるのは、典礼憲章が教えるように「キリストの名によって集まるところに」、「ご自身のことばのうちに」、「何よりも聖体の両形態のもとに」、「奉仕者自身のうちに」キリストが現存していることの確認になっているともいえます。
繰り返される対話句の度に、そこにおられる復活のキリストの存在感、気配、息遣いが感じられるように意識してミサに臨みたいものです。
(『家庭の友』14年11月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 17:32 | エウカリスチア

典礼暦(教会暦)

一年の暦に、キリストの救いの出来事と殉教者や聖人の記念を刻むものを教会暦といいます。古いものでは4世紀の教皇ミルチアデスの暦といわれるものが断片的に残されています。
1582年に教皇グレゴリオ十三世は、長い間に太陽の運行とずれてしまったユリウス暦を改めました。これがグレゴリオ暦と呼ばれる暦で、現在も一般に西暦として用いられる暦です。暦を調整するために、同年10月4日の翌日は10月15日とされました。現在のローマ・カトリック教会暦(典礼暦年)はこのグレゴリオ暦に基づいています。世界では、同じキリスト教の祝日でも別の日に祝われることがありますが、それはユリウス暦に基づいた教会暦を用いているところもあるからです。
さて、教会が初めから唯一大切にしていたのは、週の初めの日の復活の記念(主日)でした。やがて、おそらくユダヤ教の伝統を受け継いで、年毎の復活祭を祝うようになったと考えられています。これに伴い、聖なる過越の三日間や50日にわたる復活の記念(復活節)が発展しました。復活徹夜祭の洗礼式は3世紀初めの記録にすでに見られます。4世紀頃からは受難の出来事を黙想するために聖週間が設けられるようになり、洗礼志願者や公の償いをしている人とともに復活祭を準備する40日(四旬節)が成立していったようです。
同じ頃に、神が人となったという出来事についての神学的論争や、太陽の勝利を祝う異教の冬至祭から着想を得て、降誕祭が祝われるようになりました。これに復活祭前後の季節に合わせる形で待降節や降誕節が整えられていきました。
また、キリストのために血を流した殉教者の記念は、キリストの受難と復活に与る出来事として当初から大切にされてきました。さらに、5世紀のエフェソ公会議を機会に、神の母である聖母の記念が、特に待降節に盛んになりました。こうして発展しながら、教会暦には殉教者以外の聖人の記念も加えられるようになっていきました。
教会暦は常に発展するものです。第二バチカン公会議は、歴史の中で混雑してきた教会暦を整理し、キリストの救いの出来事の記念を中心軸に、聖母や聖人の記念を適切に配置しました。それが現在用いられている教会暦です。
(『家庭の友』13年8月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 17:29 | 典礼と時間

香部屋係

教会堂で典礼祭具を保管したり司式者や奉仕者が祭服を身に着けたりする部屋を香部屋あるいは祭具室、またはラテン語でサクリスチアといいます。香部屋係はサクリスタとも呼ばれ、司式者や式典長の意向を十分理解したうえで、典礼書や祭服を含めた典礼祭具全般を管理し、典礼暦や典礼書の指示に従って必要な祭具の準備と片付けを行います。さらに、照明・音響・空調の配慮、教会の鐘を鳴らすことなどを受け持つ場合もあります。また、日常的には聖布の洗濯や祭服の管理、ホスチアやぶどう酒、ロウソクといった消耗品の補充、聖水の管理なども行います。『聖書と典礼』など会衆用の資料の準備を香部屋係が受け持っている教会も多いと思います。
香部屋係は祭儀の中で表に出ることはありませんが、典礼奉仕者として責任の重い不可欠の存在です。会衆や司式者が何も心配することなく祭儀に集中できるのは、香部屋係の奉仕に負うところが大きいのです。香部屋そのものの整理整頓や保管場所の情報共有、防虫(ぶどう酒やホスチア、祭服)や防犯(聖櫃のカギ、献金、香部屋の施錠など)にも配慮し、香炉などで火を使う機会も多いため火の始末にも注意します。香部屋係は、ミサをはじめ、結婚式や葬儀などが行われるたびに、祭儀の前の早い時間に準備に入り、祭儀中も不備がないか心を配りますから、気が休まることはありません。「香部屋係とオルガニストはミサの間ずっと気を散らしているので天国に行けない」という冗談があるほどです。そして祭儀の後は片付けを終えてから退出します。
香部屋係はかつて教会の公の役職とされ、聖職者に数えられたこともあるようですが、現在はとくに規定や資格はなくだれでも務めることができます。典礼奉仕者の一員として侍者など他の奉仕者と協力しつつ、準備に支障がないように、チームで係を受け持つのが望ましいと思います。典礼と取り扱う事柄に関する十分な知識と敬意が必要ですが、実際に任務を果たしながら学ぶことも多いので、典礼の責任者や先輩に手ほどきを受けながら身に付けていくのがよいでしょう。具体的な参考書として、『香部屋係のハンドブック』(白浜満・齊藤賀壽子共著、教友社)があります。
(『家庭の友』17年1月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 17:27 | 典礼奉仕

共同司式ミサの準備

共同司式ミサとは、複数の司祭が共同で司式するミサのことをいいます。その原型は司祭が自分の司教とともに行う共同司式です。「共同司式は、祭司職が一つであること、いけにえが一つであること、そして神の民全体が一つであることを適切に表現」(「ローマ・ミサ典礼書の総則」199)しています。そのため、叙階式ミサや聖香油のミサでは共同司式が規定されています。共同司式ミサはミサが教会のわざであることの見えるしるしなのです。
準備にあたっては次のような点に留意します。①主司式者はだれか。共同司式するのはだれか。人数を含めて確認し、司教がいてバクルス(杖)やミトラ(司教帽)を使う場合はその置き場所も考慮します。高齢や病気のため行列に加わらないで共同司式する司祭がいればミサが始まる前に席に案内します。②祭服はあるか。正当な理由がある場合、主司式者以外はカズラを省くことができます。③共同司式司祭の席はいくつ、どこにもうけるか。入退堂や聖体拝領の際に移動しやすいよう動線に配慮します。④共同司式司祭の典礼書は必要か。必要に応じてマイクロフォンも準備します。⑤パンとぶどう酒は十分か。パテナ、カリス、コルポラーレ、プリフィカトリウムは必要な数準備されているか。なお、大きなホスチアはパンが分けられるシンボルですから、主司式者と同じものを共同司式司祭の人数分準備する必要はありません。⑥会衆の聖体拝領奉仕に必要な数のピクシス(チボリウム)があるか。
助祭がいない場合は共同司式司祭が助祭に固有のつとめを分担します。福音朗読や平和のあいさつの呼びかけ、閉祭の派遣のことばをだれが受け持つのか確認しておくと安心です。一方で、奉仕者がいない場合をのぞいて、共同司式司祭が大勢いるからといって信徒の奉仕の役目をすべて共同司式司祭にまかせるのは避けます。
大規模な共同司式ミサや叙階式などの他の儀式を伴うミサでは、典礼全体を統括する式典長が任命されていると思います。ミサの前に共同司式司祭に式次第を説明し、役割分担や聖体拝領の手順などを確認します。その他の準備として、大人数の司祭が着替える場所やミサ中の司祭の荷物の管理にも配慮が必要です。
(『家庭の友』17年8月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-18 09:39 | エウカリスチア

祭器卓に準備するもの

ミサは、朗読台を舞台とし聖書が主役となる「ことばの典礼」と、祭壇を舞台とし聖体が主役となる「感謝の典礼」という二つの部分からなり、これに祭儀を始める開祭と祭儀を結ぶ閉祭が伴うという構造になっています。会衆が参加する通常のミサの場合、感謝の典礼が始まるまで、祭壇の上にはロウソクがある場合を除いて朗読福音書以外は何もありません。
感謝の典礼に用いるものは祭器卓に用意します。カリス(ぶどう酒の杯)、プリフィカトリウム(祭器を拭う白布)、パテナ(ホスチアの皿)、コルポラーレ(聖体の敷布)、そして適当であればパラ(カリスやパテナの上にのせて蓋になる板)、聖体拝領に必要なピクシス(=チボリウム。聖体の器)、司式者・奉仕者・会衆の拝領のためのホスチア、ぶどう酒と水の入った小びん、信者の拝領のために用いる受け皿、手を洗うために必要なもの(水差しと手拭きなど)です。カリスはベールで覆うこともでき、ベールはその日の典礼色か白を用います。共同司式ミサのためには司式者の数に見合った十分な大きさのカリスまたは複数のカリスとプリフィカトリウムを準備します。
供え物が奉納行列で運ばれる場合は祭器卓とは別の適当な場所に奉納物を準備する台を設け、ホスチアやぶどう酒と水の小びんをおきます。なお、聖体拝領はそのミサで聖別されたホスチアで行われるのがふさわしいので、行列をしない場合もミサのたびに準備するよう心がけます。
その他に、開祭の回心の儀で聖水を用いる場合は、祭器卓に聖水容器を置いておきます。聖体拝領後のすすぎを祭器卓で行う際には、すすぐ前の祭器を載せるために広げたコルポラーレ(祭壇で用いるものとは別のもの)が必要となります。祭器卓自体に布を用いる規定はありませんが、使用するときには白布を広げておくとよいでしょう。香炉は火を使うため、香舟(香の粉末の容器)とともに祭器卓ではなく専用の香炉スタンドなどに用意します。
(『家庭の友』18年2月号より)

by nagasakitenrei | 2018-09-17 14:49 | エウカリスチア