長崎教区典礼委員会 ngstenrei.exblog.jp

共同司式ミサの準備

共同司式ミサとは、複数の司祭が共同で司式するミサのことをいいます。その原型は司祭が自分の司教とともに行う共同司式です。「共同司式は、祭司職が一つであること、いけにえが一つであること、そして神の民全体が一つであることを適切に表現」(「ローマ・ミサ典礼書の総則」199)しています。そのため、叙階式ミサや聖香油のミサでは共同司式が規定されています。共同司式ミサはミサが教会のわざであることの見えるしるしなのです。
準備にあたっては次のような点に留意します。①主司式者はだれか。共同司式するのはだれか。人数を含めて確認し、司教がいてバクルス(杖)やミトラ(司教帽)を使う場合はその置き場所も考慮します。高齢や病気のため行列に加わらないで共同司式する司祭がいればミサが始まる前に席に案内します。②祭服はあるか。正当な理由がある場合、主司式者以外はカズラを省くことができます。③共同司式司祭の席はいくつ、どこにもうけるか。入退堂や聖体拝領の際に移動しやすいよう動線に配慮します。④共同司式司祭の典礼書は必要か。必要に応じてマイクロフォンも準備します。⑤パンとぶどう酒は十分か。パテナ、カリス、コルポラーレ、プリフィカトリウムは必要な数準備されているか。なお、大きなホスチアはパンが分けられるシンボルですから、主司式者と同じものを共同司式司祭の人数分準備する必要はありません。⑥会衆の聖体拝領奉仕に必要な数のピクシス(チボリウム)があるか。
助祭がいない場合は共同司式司祭が助祭に固有のつとめを分担します。福音朗読や平和のあいさつの呼びかけ、閉祭の派遣のことばをだれが受け持つのか確認しておくと安心です。一方で、奉仕者がいない場合をのぞいて、共同司式司祭が大勢いるからといって信徒の奉仕の役目をすべて共同司式司祭にまかせるのは避けます。
大規模な共同司式ミサや叙階式などの他の儀式を伴うミサでは、典礼全体を統括する式典長が任命されていると思います。ミサの前に共同司式司祭に式次第を説明し、役割分担や聖体拝領の手順などを確認します。その他の準備として、大人数の司祭が着替える場所やミサ中の司祭の荷物の管理にも配慮が必要です。
(『家庭の友』17年8月号より)

# by nagasakitenrei | 2018-09-18 09:39 | エウカリスチア

祭器卓に準備するもの

ミサは、朗読台を舞台とし聖書が主役となる「ことばの典礼」と、祭壇を舞台とし聖体が主役となる「感謝の典礼」という二つの部分からなり、これに祭儀を始める開祭と祭儀を結ぶ閉祭が伴うという構造になっています。会衆が参加する通常のミサの場合、感謝の典礼が始まるまで、祭壇の上にはロウソクがある場合を除いて朗読福音書以外は何もありません。
感謝の典礼に用いるものは祭器卓に用意します。カリス(ぶどう酒の杯)、プリフィカトリウム(祭器を拭う白布)、パテナ(ホスチアの皿)、コルポラーレ(聖体の敷布)、そして適当であればパラ(カリスやパテナの上にのせて蓋になる板)、聖体拝領に必要なピクシス(=チボリウム。聖体の器)、司式者・奉仕者・会衆の拝領のためのホスチア、ぶどう酒と水の入った小びん、信者の拝領のために用いる受け皿、手を洗うために必要なもの(水差しと手拭きなど)です。カリスはベールで覆うこともでき、ベールはその日の典礼色か白を用います。共同司式ミサのためには司式者の数に見合った十分な大きさのカリスまたは複数のカリスとプリフィカトリウムを準備します。
供え物が奉納行列で運ばれる場合は祭器卓とは別の適当な場所に奉納物を準備する台を設け、ホスチアやぶどう酒と水の小びんをおきます。なお、聖体拝領はそのミサで聖別されたホスチアで行われるのがふさわしいので、行列をしない場合もミサのたびに準備するよう心がけます。
その他に、開祭の回心の儀で聖水を用いる場合は、祭器卓に聖水容器を置いておきます。聖体拝領後のすすぎを祭器卓で行う際には、すすぐ前の祭器を載せるために広げたコルポラーレ(祭壇で用いるものとは別のもの)が必要となります。祭器卓自体に布を用いる規定はありませんが、使用するときには白布を広げておくとよいでしょう。香炉は火を使うため、香舟(香の粉末の容器)とともに祭器卓ではなく専用の香炉スタンドなどに用意します。
(『家庭の友』18年2月号より)

# by nagasakitenrei | 2018-09-17 14:49 | エウカリスチア

閉祭

ミサを結ぶ閉祭は、「必要に応じて行われる短いお知らせ」、「司祭のあいさつと祝福」、「司祭による会衆の解散」、そして「司式者と奉仕者の祭壇への表敬」で構成されます(「ローマ・ミサ典礼書の総則」90参照)。他の儀式、たとえば告別式や聖体礼拝が続く場合、閉祭は省かれます。

「お知らせ」:助祭がいるミサでは助祭が行うこともできます。ことばの典礼の舞台である朗読台や感謝の典礼の舞台である祭壇からは行わないのが望ましいでしょう。
「司祭のあいさつと祝福」:ミサ中に行われる司祭の「あいさつ」とは日常の挨拶ではなく、「主は皆さんとともに」という典礼上のことばを指します。会衆は「また司祭とともに」と応じます。祝福は、司祭が左手を胸において右手で十字架のしるしをしながら「全能の神、父と子と聖霊の祝福が皆さんの上にありますように」と述べ、会衆が「アーメン」と答えるかたちで行われます。また、典礼書に指示がある場合、司祭は会衆の上に両手を伸べ、荘厳な祈りのことばや会衆のための祈願を加えることもあります。司教が祝福する場合は十字架のしるしを3回します。
「会衆の解散」:派遣のことばには神を賛美しながら自分の仕事に戻るようにという意向が込められており、復活節にはアレルヤを加えます。派遣のことばは助祭がいる場合は助祭が述べます。
「司式者や奉仕者の祭壇への表敬」:日本では、司式者や助祭は両手で祭壇に触れて深く礼をします。内陣に聖櫃がある場合は、司祭は奉仕者とともに立ったまま手を合わせて深く礼をし、それから祭壇に向かって手を合わせて深く礼をして退出します。閉祭の歌は任意ですが、退堂の行列にともなう歌として歌う教会も多いことでしょう。オルガンのみの奏楽もできます。
開祭の結びの集会祈願と対のように、拝領祈願が閉祭の始めという印象をお持ちの方もおられるかもしれません。拝領祈願は閉祭の始まりではなく感謝の典礼の結びですから、司式者が感謝の典礼の舞台である祭壇で祈願を唱え、席に移動して閉祭を行うようにするとミサの構造をよりはっきり表現できるでしょう。拝領祈願の前にお知らせを入れるのはミサ式次第が逆転していることになります。
(『家庭の友』18年10月号より)


# by nagasakitenrei | 2018-09-17 14:39 | エウカリスチア
# by nagasakitenrei | 2018-07-14 11:08 | リンク

黒瀬の辻

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平戸市生月町。聖トマス西、ガスパル西ら、西家ゆかりの殉教地。
# by nagasakitenrei | 2008-06-04 16:04 | 画像